五臓六腑(おなかのなか)番外編

西洋医学の「腎臓」と東洋医学の「腎」は違う。
そして、これが説明するうえでややこしいと前回かきました。

なんでこんなにややこしいことになったのか・・・。
それに少し触れてみたいと思います。

事の発端は、今から250年ほど前、解体新書という本が世に出ました。
杉田玄白らが書いた解剖学の翻訳書です。

杉田玄白(Wikipedia)

このときに、杉田玄白は、”やらかして”しまったんです。
背中にある空豆のような形の2つの臓器(kidney)に、腎臓という名前をつけてしまったんです。

同じように、お腹の右側にある臓器(river)も肝臓と訳してしまいました。

何をやらかしてしまったのか

おさらいしてみましょう。
もともと東洋医学は、気の医学。つまり、機能の医学です。

本来の肝臓は、モノではなく”働き”なんですよね。
肝臓は、血流量を調整したり、全身の気の流れを調整したり、無意識にかかわる「働き」のことなのに。

river(レバー)に同じ名前をつけてしまった。

これで、違うものなのに、同じ名前がついてるという学ぶ人にとって非常にややこしい事態になってしまったんです。

まとめ

西洋医学=物質の医学
東洋医学=機能の医学

このように本来は着眼点も違い、棲み分けているはずの2つの医学が、
五臓六腑と内臓に同じ名前をつけてしまったためにわかりづらいものになってしまったんです。

このブログを読んで頂いてる方は、

東洋医学の肝・心・脾・肺・腎は、肉の塊の内蔵とは違って、”働き”のことだ!
とご理解いただければと思います。

クライアントさんに”腎”と”腎臓”は違う!という説明を毎日するたびに、
ひそかに、「玄白〰!」と心で叫んでる東洋医学家は多いと思います。

東洋医学は、本当に深くて楽しい。
もっと、正しい知識がひろまってほしいですね。