肝について

前回は、東洋医学と西洋医学の用語のややこしい部分について解説いたしました。

基本的には、西洋医学は、物質の医学なのに対して、
東洋医学は”はたらき”の医学ということです。

今回お話させていただくのは、五臓六腑(おなかの中)トップバッター”肝”です。

 

肝(臓)とは

肝臓というと、river(レバー)をイメージする方が大半だと思いますが、
東洋医学の肝の臓は、モノではなく、コト(働き)なので、特定の場所をさすものではないんですね。

西洋医学でいう肝臓は、食べられるものです。
東洋医学での肝(臓)は、”働き”なので、食べられません。

肝の特徴

肝は、陰陽五行でいうと木(もく)にあたります。
自然界でも、木は、伸び伸び上にむかってのびていく性質があります。

実際に体の中でも、巡らせる力として働きます。

1.全身の気や血を巡らせる働き

肝には、気や血(栄養)を巡らせる力があります。
モーターのようなものと思ってください。

あとででてくる心(臓)にはポンプの力がありますが、それだけでは、全身をめぐらせるにはパワー不足。
ポンプとモーターがあって、はじめて体の巡りはよくなります。
他にも、消化を助けたりと、肝は体の中でもとても重要な働きをしています。

肝と関係する部分

東洋医学のおもしろいところは、つながりです。
肝は、目、爪、筋肉とつながっていると考えられていて、肝が弱ってくると、
爪がもろくなったり、目が疲れたり、脚がつったりしやすくなります。

肝臓と爪って関係ある??

と思われるかもしれませんが、実際に肝が弱っている方に、

爪とかボロボロになってません?と聞くと

そうなんですよ!縦に筋がはいってすぐ割れるんです!

なんていう話になります。

肝のウィークポイント


「肝は、自由にのびのびと上へ外へ伸びていく力」
のことです。

では、肝はどんなときに弱ったり病んだりするのでしょうか。

それは伸び伸びできないときです。

具体的には、上から押さえつけられるような精神的なストレスを嫌うという特徴があります。

日々の生活では、学校だったり、会社だったり、人間関係やお金。
様々なストレスが渦巻いています。

これらのストレスがかかると、肝の”巡らせる力”が弱ってきて、爪や目や脚がつったり肩こりがしたりするようになります。

逆をいうと、肝の状態がよければ、ストレスがかかっても肝の巡らせる力でおしながしてくれるとも言えます。
意外にも、肝の臓はメンタルとも深い関係があるんです。

肝と痛みの関係

https://ourage.jp/column/mainichi_yojo/20482/

上の絵に、赤いラインがあります。
これを東洋医学では経絡といい、エネルギーの通り道だと考えられています。

足の指から、膝の内側を通ってお腹に達するのを肝経、
耳の横から体の側面を通っているのが胆経といって両方共、肝と密接な関係があります。

肝が弱ると、このライン上に痛みが出ることが多いです。
おしりのあたり、股関節のあたりの痛みとしてあらわれることが多いですね。

病院にいくと、ヘルニアになりかけてる!とか軟骨がすり減ってるから痛いんだ!

とか言われることが多いですが、少し視点をかえるだけでも、原因はまったくかわってきます

まとめ

おなかのなかの働きシリーズのトップバッターは、肝でした。

肝は、体のなかの気や血を上へ外へと巡らせる力の中心。
モーターの役割。
そして、精神的なストレスと関係する部分です。

肝が弱るサインは、爪が割れやすいとか、目が疲れる(充血する)などをチェックしてみてください。